UbuntuにWindowsでいうリモートデスクトップ接続ができるように、XRDPを導入しました。
導入した目的としては、LinuxのCLI操作にアレルギー反応を起こす人が社内に居る、ということで、安易な考えではありますがWindowsと同様のGUI操作ができるものを用意することとなりました。
(ただ、Windowsと似たような操作感が得られるだけで、中身は全くの別物なので、アレルギー反応を起こすくらいであれば、環境を壊されかねない)
Ubuntu Desktopをインストールすると、デフォルトでGNOMEというデスクトップマネージャが動作することとなりますが、XRDP越しだとサクサク動いてくれず、遠方操作を前提としているため更に操作性、応答性には難あり…ということで。
軽量ディストリビューションの1つであるLubuntuで採用されているLXQtのデスクトップ環境に切り替えてみる。それをまとめたメモです。
環境
OS | Ubuntu 20.04-desktop |
イメージファイルはここからダウンロードしました。
VirtualBox上にインストールしたが、本記事では手順は割愛します。
インストール
パッケージを最新化
# apt update
# apt upgrade
lubuntuのインストール
# apt install lubuntu-desktop
xrdpのインストール
# apt install xrdp
xrdpをインストールした時点で、リモートデスクトップ接続はできる状態になっているはず。
(サービスは起動済、自動起動も勝手についていた)
VirtualBoxからはLXQtのデスクトップ画面に変わったのだが、XRDPからは元のGNOMEのままでした。
これだと意味がないので、XRDPでもLXQtのデスクトップ環境で接続できるようにします。

※キャプチャし忘れたので無いがXRDPはgnomeの画面
特定ユーザでXRDPできるようにする
今回は”user”という名前のユーザでXRDP接続するため、userのホームディレクトリ配下に.xsessionを作成する。
# echo "startlxde" > ~/.xsession
ついでにstartlxdeのコマンドが無かったのでopenbox-lxde-sessionをここでインストール。
# apt install openbox-lxde-session
これでいけるはず!と思いきや、XRDPでユーザ・パスワードを入力後にウィンドウが落ちてしまうようになった。
xrdpのログを見たところ、権限関係で怒られている模様。
[20230618-22:27:55] [ERROR] Cannot read private key file /etc/xrdp/key.pem: Permission denied
ssl-certグループにxrdpを追加。
# 追加
# gpasswd -a xrdp ssl-cert
# 確認
# grep '^ssl-cert:' /etc/group
xrdpを再起動。
# systemctl restart xrdp
接続できました。

課題
デスクトップのアイコンをダブルクリックすると、以下のウィンドウが表示されました。

ほかにも、GNOME環境にLXQtを入れたため、アプリケーション関係が動作しないというのもありました。
「なら最初からLubuntuインストールしろよ!」と言いたいことろですが、受け取り時のイメージがUbuntu 20.04固定のため、そういうわけにもいかなく。
これもアレルギー持ちの人には厄介だと思いますし、Windowsに寄せた操作性を追求するには、いろいろと壁がありそうです。
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